2010年01月30日

弁護側冒頭陳述「彼にとって掲示板とは何なのか」 秋葉原殺傷初公判(産経新聞)

 加藤智大(ともひろ)被告(27)の弁護側の冒頭陳述要旨は以下の通り。

                  ◇

 この事件で明らかにされないといけないことは3つあります。1つめは、彼がなぜこの事件を起こしたかということ。2つめは、彼が事件で何をしたのかということ。そして、3つめは彼にどのような責任をとらせるか、ということです。

 彼が事件で何をしたのかは、検察官が法廷で明らかにするものです。彼の責任は審理が終わった後、裁判所に判断していただくものです。そして、弁護人は、彼がなぜこの事件を起こしたのかについて、明らかにしたいと思います。

 まず、彼の生い立ちについてです。彼は青森市内で労働金庫に勤める父と、母の間に生まれました。3つ下に弟がいて、父は市内に一軒家を購入し、家族4人で生活していました。彼は子供のころから、人一倍、車が好きでした。小学校では4年、5年生で将棋クラブ。6年のときは陸上部に入り、県大会にも出場しました。中学でも3年間ソフトテニスをやっていました。

 中学校でも成績優秀で、学級委員や合唱コンクールの指揮者も務めました。高校は県内一の進学校に進み、放課後は友達の家に行って過ごすなどしました。高校の友達とは、就職して青森を離れた後もつきあっていました。

 高校卒業後は、将来車の仕事に就きたいと考え、岐阜県の自動車短期大学に進学しました。短大時代は、バイクでツーリングしたこともあります。高校の友達ともメールでやりとりして、一人暮らしの友人の家に遊びに行ったこともあります。

 短大卒業後は、仙台の警備会社に就職しました。最初はアルバイトでしたが、仕事ぶりが認められ、警備員の配置などを任せられるようになり、正社員に昇格しました。その後も埼玉の自動車工場や青森の運送会社に勤務しました。運送会社では、小学校の給食に出される牛乳を運んでいました。仕事ぶりはまじめで、無断欠勤などはありませんでした。その後、彼は静岡の自動車工場で塗装の仕事をしていました。

 彼の交友は高校の友達だけではありません。同僚と居酒屋に行ったりカラオケに行ったり、東京に遊びに行くこともありました。趣味は運転で同僚を誘い、ドライブやカート場でレースすることもありました。これが彼の生い立ちです。これまで事件を起こすようなことは決してありませんでした。また、極悪非道な人生を送ってきたわけでもありません。では、彼がなぜこの事件を起こしたのか。2つの視点で考える必要があると思います。

 まず、1つめはこれまで述べた彼の生い立ちを通して、彼がどのように育ち、どのようなものの考え方をしていたのか、ということです。そして2つめ。彼にとって掲示板とは何なのか、ということです。彼は数年前から、携帯電話の掲示板サイトを利用するようになりました。最初は人の書き込みを見ていましたが、いつの間にか自分でも書き込むようになりました。書き込みは毎日になり、1日に何度も書き込むようになりました。

 掲示板を通して知り合った人と会ったこともあります。青森から福岡まで、車に乗って訪ねました。掲示板サイトは、彼の生活の重要な一部になっていました。彼がどのように掲示板を利用していたのか、どういう存在だったのかを解明しなければ、動機を明らかにすることはできないと考えます。

 彼はこの事件を起こしてから、『なぜ事件を起こしてしまったのか』と必死に考えています。どうか彼の話を聞くときは、先ほど述べた2点に着目して、話を聞いていただきたいと思います。以上です。

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posted by オオサワ ケンゾウ at 00:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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